和歌山動物医療センター

和歌山県岩出市の和歌山動物医療センターでは犬、猫、小動物の予防接種、去勢手術を行っています。

 

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糖尿病について

糖尿病について

犬の場合
犬の糖尿病は中高齢以上、オスに比べて未避妊のメスに発症しやすいとされています。特発性膵島萎縮、膵炎、クッシング症候群などの基礎疾患が存在している場合があります。多くがインスリンの分泌能が減少しており、それにより糖が細胞に吸収できない状態となり、高血糖となります。

原因
肥満:過剰な食事や運動不足によりインスリン抵抗性が生じやすくなります
年齢:7歳以上のシニア犬は基礎代謝低下や筋肉減少によりリスクが高まります
犬種:トイ・プードル、ミニチュア・ダックスフンド、ミニチュア・シュナウザー、ゴールデン・レトリバーなど
性別:メスはホルモンの影響で糖尿病になりやすい傾向があります
遺伝や持病:膵炎や副腎皮質機能亢進症などがリスクを高めます
 
症状
飲水量・尿量・食事量の増加、食事量の増加にも関わらず削痩するなどがあげられます。

診断
血液検査において、持続性の高血糖が認められることや、尿検査で尿中に糖やケトン体の有無を確認します。また血液ガス測定によってアシドーシスが生じているかの評価が可能です。

治療
治療をせずに症状が進行すると糖尿病性ケトアシドーシスとなり命に関わる状態となるため、早期に治療することをお勧めます。
治療としてはインスリンを補填することで、糖がうまく体に吸収されるようにします。猫の糖尿病とは異なり、犬の糖尿病は生涯インスリンの投与が必要となるケースが多いことが知られています。
そのため定期的な血糖測定が必要となり、また他の疾患の併発にも注意しなければなりません(例えば、腎障害、感染症、神経障害、白内障など)。


猫の場合
インスリンの不足やインスリン抵抗性により高血糖が生じ、さまざまな代謝異常を引き起こす病態です。肥満や膵炎、その他の原因(炎症性疾患、特定の内分泌疾患、食事性)で起こることが知られています。糖尿病は進行すると最悪、死に至る疾患でもあり、治療が必要とされる疾患です。

原因
肥満:脂肪細胞がインスリンの働きを阻害します
加齢:9歳以上の高齢猫は内分泌機能の低下や代謝低下により発症しやすいです
性別:去勢済みのオス猫はメス猫よりリスクが高いとされています
ストレス:長期的なストレスは血糖値を上昇させるホルモンの分泌を促します
併発疾患:膵炎、甲状腺機能亢進症、クッシング症候群などが引き金になることがあります

症状
初期には多飲多尿、多食にも関わらず体重が低下する、などの症状が見られます。糖尿病が進行しケトアシドーシスを併発すると元気消失、食欲不振、嘔吐、下痢、脱水などの症状を引き起こします。

診断
血液検査において、持続性の高血糖が認められることや、尿検査で尿中に糖やケトン体が排泄されていることを確認します。

治療
体内で不足しているインスリンを皮下投与により補い、糖の吸収を促進し、血糖値が上がりすぎないように調整することが主な治療内容です。
また、適切な食事管理も必要となります。状態が悪い場合は、数日入院し、体調を整えながらインスリン療法を開始します。その後は、病院での指導を行ったうえで自宅でのインスリン注射での治療となります。
血糖値や猫の状態を見ながら通院頻度やインスリン量などを決定していきます。
中にはインスリンの効果が見られない「インスリン抵抗性」の糖尿病が存在します。その場合、原因となっている疾患を見つけ糖尿病と並行して治療を行なう必要があります。
猫の糖尿病の中には、食事管理や肥満の改善を行うことで、インスリンの治療が必要なくなるケースもあります。また糖尿病が比較的早期に診断され、身体のインスリン分泌能力が回復する見込みのある段階で治療を行った場合にもインスリン治療から離脱することが可能です。






ぷぅちゃんのケース 

たくさん水を飲みおしっこが多く元気食欲なく嘔吐もしていると来院されました。血液検査を行った結果血糖値と肝臓の数値が高く糖尿病と肝炎を起こしていました。入院をして点滴とインシュリン注射を行い、血糖値、肝臓の数値が改善されて元気食欲も良くなってきたので退院されました。退院後も定期的に元気に診察に来られています。

ココちゃんのケース 

元気がなく痩せてきたと来院されました。血液検査を行ったところ血糖値が高く、さらに詳しい検査を行った結果、糖尿病と診断されました。現在はご自宅でのインスリン注射によるコントロール治療で血糖値も安定し、元気に過ごしておられます。

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